民数記21章1~9節

モーセは青銅の蛇を造り、竿の先に掛けた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぎ見ると、生き延びた。(9)

 エドムを迂回して約束の地に向かうということはとても遠回りになりました。民は途中で耐えられなくなり、今までと同じように神とモーセに向かってつぶやいたのでした。彼らは、なぜ自分たちをエジプトから導き上ったのかと不平を言い、主が日ごとに与えてくださったマナについても、「この粗末な食物」と言ったのでした。
 神の裁きがイスラエルの民に臨みます。主は蛇を民の内に送られたので、蛇に噛まれて多くの人が死んでいきます。民は慌ててモーセのところにやって来て、「私たちは罪を犯しました」と言い、赦しを求めました。モーセの祈りに答えて、主はモーセに青銅の蛇を作ってそれを竿にかけるようにと語られました。蛇に噛まれても、その青銅の蛇を見上げた人は生き延びることができたのでした。
 後に主イエスはこの青銅の蛇の出来事を、ご自身の十字架による贖いを指し示すものとして語られました。十字架に上げられた主イエスを信じる人は救われるのです。