イスラエルの民の荒野での旅路は間もなく終わろうとしていました。モーセの姉ミリアムはカデシュで死んで葬られます。ところがそこで、また民はつぶやきます。水がなかったのです。自分たちは死んでいればよかったと言います。イスラエルの民は四十年何を学んできたのだろうと思います。
さすがの柔和なモーセもこの時は、堪忍袋の緒が切れたということだったのかもしれません。神はモーセに岩に銘じて言えとおっしゃったのですが、モーセは「私たちが、あなたがたのために、この岩から水をださなければならないのか」と言って岩を二度杖で打ったのでした。
水がたくさん出ました。しかし、主はモーセに「あなたがたは私を信じることをせず、イスラエルの人々の目の前に、私を聖としなかった」と言われたのでした。主はそのことでモーセを見捨てることはありませんでした。しかし、モーセはこのゆえに大きな祝福を失ってしまうことになります。