清めの水の規定が記されています。清めの水を作るためには、欠陥がなく、軛を負ったことのない赤毛の雌牛が用いられました。その雌牛は宿営の外で屠られ、その全部を焼きます。そしてその雌牛の灰を集め、保存しておきます。
そして、誰かが汚れを負った時には、その灰を器にとってそれに湧き水を加えて清めの水を作り、その身に振りかけることになっていました。
もちろん、灰を溶かした水に何らかの効能があるということではありません。ヘブライ人への手紙の記者はこの清めの水のことも念頭に置きながら次のように語ります。「雄山羊や雄牛の血、また雌牛の灰が、汚れた者たちに振りかけられて、彼らを聖別し、その身を清めるとすれば、まして、永遠の霊によってご自身を傷のない者として神に献げられたキリストの血は、私たちの良心を死んだ行いから清め、生ける神に仕える者としないでしょうか。」(九13~14)。これもまた主イエスを指し示しているのです。