民数記17章1~15節

モーセはアロンに言った。「火皿を取り、それに祭壇から取った火を入れ、香を載せ、急いで会衆のもとに行って、彼らのために贖いをしなさい。主の前から怒りが出て、疫病が広まり始めたのだ。」(11)

 イスラエルの全会衆はモーセとアロンに対して不平を言い、「あなたがたは主の民を殺した」と非難します。彼らはコラたちがなぜ死ななければならなかったかを理解していませんでした。また、ある意味、コラたちと同じ思いでいたということでもあったでしょう。十六章21節で、主はモーセに全会衆を滅ぼすと告げられていたのですが、主はこの問題が、コラたちの個人的な問題と言うことではなく、まさに民全体の抱えている課題であることを見抜いておられたのです。
 民の中に疫病が広がり、一万四千七百人が死にます。しかし、疫病がそれで収まったのは、大変な事態が起こっていることを知ったモーセとアロンが民のために祈り、あがないをしたからです。どこまでも、主に仕え、民に仕えようとしたモーセたちの姿を見ます。私たちは、主に召され、先に救われた者として、どのように生きればよいのでしょうか。