イスラエルの民が約束の地に進んで行くにあたり、南のカデシュ・バルネアにいた時、主はイスラエルの民のために各部族からそれぞれ一人、合計十二人からなる偵察隊を送ることになさいました。その地がどのような地であるか、その町の様子がどうか、どんな民が住んでいるのか調べることになったのです。
彼らは四十日にわたってその地を探り、民のところに戻ってきました。彼らは口をそろえて報告しました。「そこはまことに乳と蜜の流れる地です。」ところが十二人の中の十人は、「しかしながら」と言葉を続けます。「その地に住む民は強く、町は城壁に囲まれ、とても大きい」。彼らはその地に攻めていくことは無理だと判断し、どう考えざるをえない理由を並べていきます。カレブは民を静め、「私たちはぜひとも上っていくべきです」と励ましましたが、戦いは無謀だと考えた十人は、人々があきらめるように、悪い噂まで広めていったのでした。