民数記11章1~35節

主はモーセに言われた。「主の手は短いのだろうか。私の言葉どおりになるかならないか、今、あなたは見るだろう。」(23)

 主はエジプトから救い出されたイスラエルの民のためにマナを降らせて、彼らを養われました。マナは究極の栄養食だったと思います。しかし、イスラエルの民はそこで不平を言い、つぶやきます。「このマナの他何もない」「誰が私たちに肉を食べさせてくれるのだろうか」。モーセはそのようにつぶやく民にお手上げ状態でした。「私には重すぎます」と神に訴えるのでした。
 主はモーセに、共に重荷を負う七十人の長老たちを立て、モーセに与えられた霊の賜物を分け与えられます。また主はイスラエルの民に肉を与えると約束されたのでした。これにはさすがのモーセも慌てます。人間的にはそれはあまりにも無謀に思えたのでしょう。
 しかし、主はモーセに「主の手は短いのだろうか」と語り、神の言葉の通りになることを約束し、モーセに確証されたのでした。そして、主はうずらの大群を送って、イスラエルの民が飽きるほど、肉を食べさせてくださったのでした。