民数記10章1~10節

あなたがたの喜びの日、定められた祝いの時、毎月一日には、焼き尽くすいけにえや会食のいけにえを献げ、ラッパを吹き鳴らしなさい。そうすれば、あなたがたは神の前に覚えられる。私は主、あなたがたの神である。(10)

 イスラエルでは雄羊の角で作ったショファルという角笛も様々な場面で用いられました。ただここで記されているのは打ち出して作った銀のラッパです。このラッパが一本吹き鳴らされた時はそれぞれの部族の指導者たちが集まりました。ラッパが二本吹き鳴らされた時は全会衆が会見の幕屋の入り口に集まりました。また戦いに出て行く時にもこのラッパが吹き鳴らされました。喜びや祝いの時にもラッパが吹き鳴らされました。
 それぞれの吹き方には意味があり、そこで伝えられるメッセージも違いました。ですからラッパを吹く役割を担うことになった祭司であるアロンの子らの責任は重大でした。正しいタイミングで、正しくならさなければなりませんでしたし、また、その伝えようとしているメッセージが明確に伝わらなければならなかったからです。そしてそのように吹き鳴らされるラッパの響きを神も聞いておられました。