民数記9章1~14節

「私たちは死者の体によって汚れていますが、なぜ、イスラエルの人々の中で、この定めの時に、主に献げ物を献げることから除外されなくてはいけないのでしょうか」と言った・・・(7)

 エジプトから救い出されて一年。イスラエルの民は定められた過越祭を祝いました。これは主がエジプトで奴隷であったイスラエルの民を救い出してくださったことを記念する祭りです。民は主がしてくださったことを思い起こすと共に、この一年、荒野の中にあって彼らを守ってくださった主をあがめ、そしてこれから導かれて行こうとしている約束の地に思いを向けていたことでしょう。
 そのような中で、自己責任ではなく、過越祭に参加することができなかった人たちが、モーセのところに来て、自分たちが過越祭を祝う道を開いてほしいと願い出たのでした。主は、彼らに月遅れで過越祭を守ることを許されたのでした。神は、彼らがわがままではなく、純粋に主を祝う時を持ちたい、自分もそれに参加したいと願う思いを持っていることを知り、その思いを受け止めてくださったのです。主に近づきたいという願いをいつも大切にしたいと思います。