民数記6章1~21節

イスラエルの人々に告げなさい。男であれ女であれ、特別な誓願を立て、主に献身するナジル人の誓いをするときは・・・(2)

 ナジル人としての誓願を立てるとは、神に何らかの誓約をして、一定期間、または一生を主にささげて生きるということで、その誓願には一定の手順がありました。ナジル人の誓願を立てている人は、ぶどうの実やそれからできたもの、アルコールなどを断つこと、頭髪を切らないこと、汚れたものには触れないことなどが規定されていました。そして、その誓願の期間が満ちたときには頭髪を剃り、主にささげものをささげました。サムソンもナジル人だったとされていますし、使徒二一23~24にもこれに関する言及があります。
 ナジル人の誓願というのは、決してその誓約をする人の献身の度合いがすばらしいとか、評価されるということではありません。確かに一定の期間を主に献げてという個人の決断はすばらしいのですが、それ以上にその決断に導き、その献身を全うさせてくださる主をあがめ、感謝することが大切なのです。