民数記4章1~20節

ケハトの一族の務めは、会見の幕屋の中、すなわち最も聖なるものに関わるもので、次のとおりである。(4)

 レビ族の、ゲルション、ケハト、メラリの三氏族の中で、ケハトの一族はモーセやアロンが出た氏族、祭司たちもケハト氏族のアロンの家系から出ましたので、レビ族の中でもとても重要な職務を託されていました。ケハトの一族は会見の幕屋の中、最も聖なるものを扱う働きを担いました。
 幕屋を移動するときには、まず祭司たちが入って行って、契約の箱をはじめ、すべての祭具に覆いをかけ、聖所の中の一番大切なものを持ち運べるように準備をします。準備ができたら、ケハトの一族のレビ人たちが入って行って、それらのものを担いで運ぶのです。ケハトの一族であっても、目で見ることは許されていないものも多くありました。ケハトの一族は尊い仕事を託されていましたが同時に、とても慎重に、また神への恐れをもってその仕事にあたらなければなりませんでした。そしてイスラエルの民もまた、この重要な務めを担うケハト族の人々が絶えることのないように気をつけなければならなかったのです。