今日から民数記に入ります。民数記は民を数えたところから来ています。この民数記には二回の人口調査が記録されています。一回目はエジプトを出て一年後になされた人口調査。二回目は荒野での四十年を終え、ヨルダン川を渡る前に行われた人口調査です。そして二回の人口調査にはさまれるようにして、荒野でのイスラエルの民の歩みが記されています。その荒野の歩みは神に背くことの連続でしたし、本来主に従っていたら経験しなくてよかったものでもあったと思います。ですからリビングバイブル(一九七八)では、民数記を「イスラエル放浪記」と言い換えています。
数えられたのは戦いに出ることのできる二十歳以上の男性の数です。七十人でエジプトに下って行ったイスラエルの民が六十万を超えていました。奴隷で苦しみの中にあったにも関わらず、そしてこの数にはレビ人が入っていないのにこれほどになっていたことに主の祝福と憐れみを思います。