レビ記の最後の章になります。このレビ記の締めくくりで、ささげたものを買い戻す場合の規定が記されています。基本的には一度主にささげたものは主のものであり、聖なるものですから、取り替えたり、取り戻したりすることはできません。もし、それがどうしても必要になった時には、それが主のものだということを理解して、五分の一を加えて買い戻すことになっていました。
地の作物であれ、家畜であれ、十分の一は神のものとしてささげられました。いわゆる什一献金にあたるものです。聖書の中では、什一献金は、アブラハムがメルキゼデクにささげたものが最初になります。イスラエルの民はその十分の一をささげることによって、レビ人たちが主に仕えるのを支えました。ですから人々がその献金を忘れた時にはレビ人たちは自分の生活のために四苦八苦するようになります。
献げものは、もともと主のものです。主から預けられたものを主にお返しする。そこに私たちの主への信頼と感謝が表されるのです。