安息年とヨベルの年についての規定です。六年間は種を蒔き、ぶどうを剪定して収穫を得ます。しかし、七年目は安息年として、種を蒔いたり、剪定したり、手を加えることをせず、また自然に実ったものについては、奴隷・雇い人・滞在者・家畜や動物たちの食べ物とするようにしました。そのようにして、貧しい人たちが行き詰まらないようにしました。それは働く人たちにとっての休息の年であると共に、土地を休ませるという意味でもとても合理的なことだったと思います。
そして安息年が七回繰り返されて終わった五十年目はヨベル(角笛のラッパ)の年と言い、すべての土地は元来の所有者に戻され、負債は免除され、奴隷は解放されました。このヨベルの年は第七の月の十日の贖罪の日に雄羊の角笛が吹き鳴らされることによって告げ知らされました。罪が赦され、解放が与えられる・・・それは主イエスによってもたらされる救いの出来事を象徴するものでもありました。