イスラエルの民が約束の地に入って行くとき、主はイスラエルの民に、先住民を滅ぼすようにと命じられます。私たちは今日の私たちの道徳基準を適用して、とても残忍だと思いますし、また旧約聖書を理解するのに困難を覚えます。ただ、この時代、カナンの地の先住民たちが道徳的にも非常に乱れた状態にあったので、いわば、彼らを裁くために、イスラエルの民を用いられたということです。後にイスラエルの民が同じように堕落していった時には、イスラエルも滅ぼされることになります。
主は、イスラエルの民が主のおきてを守り行い、聖なる者として生きるようにと求めておられます。イスラエルの民が先住民たちや、周辺諸国の民の人たちと何の区別もできないような生き方をしてはならないのです。主は私たちを聖別し、神のもの、神に仕える者、神の栄光をあらわす民として生きることを心から願い、そのために私たちを取り分けられたのです。