ささげもの規定が記され、また実際にささげものをささげる、その働きを担うアロンたちの任職に関する記事があった後に、主を礼拝するものが主の御前にきよくあるべきことが記されていきます。十一章では食物規定が記されています。食べてよいきよいものと、食べてはならない汚れたものが規定されています。動物で言えば、反芻して、ひづめが割れて完全に分かれているという二つの条件がありました。反芻するということは草食動物の特色です。これは神の言葉を何度もかみしめることとつながるとされます。またひづめが分かれているのは、岩場をしっかりつかんで高い所も歩けるということで、高みを歩むということとつながるとも言われます。いずれにしても荒野を歩む民が病気にならないための配慮でもあったと思います。彼らは日常的な歩みから始めて、聖なる者として生きることを求められていました。主が聖なるお方だからです。