レビ記8章1~36節

彼は任職の献げ物にするもう一匹の雄羊を引いて来た。アロンとその子らはその雄羊の頭に両手を置いた。屠られると、モーセはその屠られた雄羊の血を取って、アロンの右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に付けた。(22~23)

 アロンとその子たちが祭司としての務めをするための任職式が行われました。用意されたのは、雄牛一頭と、雄羊二頭です。まず幕屋とそこにあるすべてのもの、祭壇・祭具などに注ぎの油が注がれ、またアロンの頭にも注がれます。
 そして雄牛が引いて来られます。これは、彼らの罪を贖うための清めのいけにえとしてささげられました。その血は祭壇の周りの角に塗られ、祭壇の基に注がれました。そして脂肪は祭壇の上で焼かれ、その他の皮や肉は宿営の外で焼かれました。
 二頭の雄羊の一頭は焼き尽くすいけにえ、もう一頭は任職のささげものとして用いられました。これらの雄羊が引いてこられるとアロンとその子たちはその雄羊の頭に手を置きました。それは、まさにささげられる雄羊に自らを重ねるという意味があったでしょう。ささげものは、まさに自らを主の前にささげることでもあるのです。