レビ記1章1~17節

もしその人の献げ物が牛の焼き尽くすいけにえであるなら、欠陥のない雄牛を献げなさい。(3)

 出エジプト記においては、主がイスラエルの民のためにしてくださった救いの出来事が記され、救われた民が主を礼拝するための幕屋の建設がなされたことが書かれていました。レビ記においては、聖なる主をどのように礼拝するかが語られ、また主を礼拝する聖なる民のあり方について語られています。レビ記は、旧約聖書の時代の祭儀規定について語られていて、その多くは今日の私たちの実践には直接は関わりないように思えます。しかし、新約聖書の光でレビ記を読むときに、実はレビ記の諸規定もイエス・キリストを指し示しているのであり、また、主を信じる者の歩みについて多くの示唆を与えていることに気づいていきます。
 一章は焼き尽くすいけにえ(「全焼のいけにえ」「燔祭」と訳すこともあります)について書かれています。これは動物を全部焼き尽くすささげものです。それは全き献身を指し示しているのだと言われます。まさに欠陥のない動物のように罪のないキリストはご自身をささげてくださったのです。