出エジプト記39章1~43節

聖なる冠である花模様の額当てを純金で作り、その上に印章を彫るように、「主の聖なる者」と彫った。(30)

 この章には、祭司の衣装の制作について記されています。祭司の着るエフォドの胸当てには十二部族の名を彫り込んだ十二の宝石がはめ込まれていました。また祭司の肩にも左右ひとつずつの石がはめ込まれていて、そこに六部族ずつの名前が記されていました。その意味では祭司は十二部族を肩ににない、また胸に抱くようにして幕屋の務めをしていたのです。
 頭には上質の亜麻布で作った頭飾りがあり、その上に、聖なる冠である花模様の額当てをつけました。この額当てには、「主の聖なる者」と刻み込まれていました。その額当てをつけた人が、神のために取り分けられた特別な存在であることを意味していました。アロンも、その子たちも「主に聖なる者」というには余りにも貧しいものであることを思います。しかし、主は私たちのことをご自身のものとして、ご自身のために用い、ご自身の栄光をあらわしてくださいます。私たちもまた主の聖なるものなのです。