モーセが山の上で主と語り合っていた時、山の下では民が徐々に不安になっていきました。モーセはどうなったか分からない・・・イスラエルの民は神に対する信頼を持っていませんでした。そして彼らはこともあろうに「私たちに先立って進む神々を私たちのために造ってください」とアロンに求めたのでした。そしてアロンも民の言いなりになって、金の子牛を作り、「これがあなたの神だ」と言い出す始末です。イスラエルの民は神と契約を結んだばかりで、もう十戒を破ったのでした。
神は怒り、イスラエルの民を滅ぼして、モーセを大いなる国民とするとおっしゃいました。しかし、モーセは、すぐに神の前にイスラエルの民のことをとりなして祈りました。「イスラエルの民はご自分の民ではありませんか、あなたの僕であるアブラハム、イサク、イスラエルを思い起こしてください・・・。」モーセは主の約束を持ち出して主の前に祈ったのでした。