アロンとその子たちが祭司として生きるために、特別な装束を身につけ、任職のために、ささげものがささげられました。それに加えて、彼らが確かに主のものであり、主に仕える者であることのしるしとして、聖なる注ぎの油が注がれました。この聖なる注ぎの油は特別な調合によって作られており、むやみにそれを作ったり、用いたりすることは固く禁じられていました。
そして、この聖なる注ぎの油は、主への礼拝のために用いられる祭具類にも注がれました。それはそれらの祭具がただ神のために用いられるものであることを示していました。この聖なる注ぎの油がアロンたちにも注がれたのです。
後に、この注ぎの油による任職が、祭司だけではなく、王や預言者にもされるようになります。彼らは、神に選び別たれて、神の特別な働きを 担ったからです。さらに後代になると、やがて神が遣わされる救い主を「油注がれた者)(メシア、キリスト)と呼ぶようになるのです。