創世記49章1~33節

ヨセフは実を結ぶ若木
泉のほとりで実を結ぶ若木。
枝は石垣を越えて伸びる。(22)

 ヤコブは死を前にして、息子たちを呼んで、一人一人祝福します。この祝福の言葉の中で特に多くの言葉を連ねているのはユダとヨセフです。長男ルベンはヤコブの側女ビルハと関係を持ち、シメオンとレビはシェケムの人々をだまして殺したことから長子としての権利を失いましたので、イスラエルの長子の特権を受け継いだのは、ユダでした。そして後に、ユダ族からダビデ王が出、また主イエスもユダ族の子孫として生まれます。
 また、ヨセフはヤコブに愛された子として、多くの言葉を綴られています。ヨセフは確かに多くの苦労をしました。しかし、彼は泉のほとりの木のように枝を張り広げ、多くの実を結んでいきます。主がヨセフを助け、、また上からの天の祝福をもって祝福してくださるのです。
 そして、イスラエルはすでにヨセフにも語っていたように、自分を先祖の墓に葬ってくれるようにと遺言をのこしてこの地上の歩みを終えたのでした。