この時代、手紙も電話もメールもなく、また地図アプリも使えない中で、ハランにいるナホルの子ラバンという名前だけで伯父さんにたどり着くというのは想像以上に大変なことだったはずです。しかし、主はヤコブの旅を導いて、ラバンの娘ラケルとその羊の群れに出会わせてくださったのでした。ラケルは急いで家に戻って父ラバンにヤコブの来訪を知らせ、ラバンはそれを聞いて喜んでヤコブを迎え入れました。
ヤコブはラバンにことの次第をすべて話すことができました。その話を聞いた上でラバンは、「あなたは本当に私の骨肉だ」と受け入れてくれました。ラバンとその家族が自分を心から喜んで受け入れてくれたことは、ヤコブにとってとても大きな慰めだったはずです。主の祝福は、初めてのように親元を離れて過ごしている異邦の地においても、間違いなくヤコブの上に注がれていたのです。