イサクは年をとり、目がかすんで見えなくなりました。イサクは自分の死が近いと思い、生きている間にやり残していたもう一つの大事なことをすることにしました。それはアブラハムに与えられ、自分が受け継いだ主の祝福の約束を手渡すということでした。イサクは兄エサウにその祝福を受け継がせたいと思っていましたが、母リベカは子どもたちが胎内にいるときに聞いた主の言葉から、ヤコブが祝福を受け継ぐべきだと思っていました。
母リベカとヤコブは、父イサクをだますようにして、神の祝福をいただきます。その手段は、あまりにも人間的だったと思います。また私たちは、遅すぎたとはいえ、泣いて求めるエサウの姿をかわいそうにも思います。しかし、兄エサウは主の祝福を軽んじていましたし、また、「私を祝福してください」と求めたのですが、遅すぎました。間に合わないことがあります。主の祝福を切に求める者でありたいと思います。