ケドルラオメルとその連合軍と、ソドムやゴメルの王たちの間に戦いが起こります。そしてケドルラオメルとその連合軍はソドムやゴモラの連合軍を打ち破り、その地の住民たちや財産・食糧などを奪っていったのでした。そしてロトとその財産も奪い去られました。
アブラムのところにも、そのニュースが届きました。ロトは、アブラムに言われたからとはいえ、伯父さんに遠慮なくさっさと、豊かな低地を選んでしまった人です。災難に巻き込まれたからと言って、助けてあげなければならない義理があるでしょうか。また、ケドラルオメル王とその連合軍にアブラムが立ち向かうのはとても無謀にも思えます。しかし、アブラムは訓練された三百十八人の従者を率いて、ケドルラオメルたちを急襲し、ロトとその家族・財産を救い出したのでした。躊躇している時間はなかったでしょう。しかし、彼はロトのためにすぐに決断し、行動したのでした。