創世記13章1~18節

ロトが別れて行った後、主はアブラムに言われた。「さあ、あなたは自分が今いる所から北、南、東、西を見回してみなさい。見渡すかぎりの地を、私はあなたとあなたの子孫に末永く与えよう。(14~15)

 アブラムとロトは一緒に旅をしてカナンの地にやってきました。しかし、アブラムもロトも、家畜や多くの天幕を抱えて旅をしていましたので、一つの場所に一緒に住むということが難しくなってきました。自分の僕たちと、ロトの僕たちの間に争いが起こっているのを見て、アブラムはロトと別々の道を進むことを決意します。そしてロトに選択権を与えたのでした。
 ロトは潤った低地を選びます。しかし、そこに住んでいた人たちは「極めて邪悪で罪深かった」のでした。アブラムの進んだ道は一見、山地で困難な地に見えたかもしれません。しかし、主はアブラムに祝福を約束されました。私たちは人生の様々な決断をする時に、何を基準にするのでしょうか。私たちの喜びはどこから来るのでしょうか。ロトの選択が多くの問題をはらむものであったことはすぐに明らかになります。それに対してアブラムは主の言葉に支えられ、主を礼拝しつつ歩むのです。