ヘブライ3章

あなたがたのうち誰一人、罪に惑わされてかたくなにならないように、「今日」という日のうちに、日々励まし合いなさい。(13)

 このところで、ヘブライ人への手紙の著者は主イエスを「大祭司」と呼びます。大祭司はモーセがエジプトで奴隷であったところからイスラエルの民を解放したとき、主への礼拝を導き、また民のためにとりなしの祈りをささげる存在として選ばれた祭司のリーダーであり、モーセの兄のアロンが、イスラエルの初代の大祭司になりました。ただ初代の大祭司アロンは民のリーダーだったモーセを支える働きをしたのであり、モーセが神の前に出て、民のためにとりなしをする場面が多かったように思います。
 しかし、主イエスはアロンにも、モーセにもまさるお方です。イスラエルの民はせっかく救っていただいたのに、荒野でずっとつぶやき続けました。しかし、私たちは主イエスに導かれて、神の御声を聞き、今日という日に、神に信頼し、神に従うベきです。神は私たちのためにすばらしい安息を備えていてくださるからです。