ヨハネ15章

私はぶどうの木、あなたがたはその枝である。人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。私を離れては、あなたがたは何もできないからである。(5)

 ぶどうはイスラエルの主要な産物の一つです。人々はぶどうをしぼってぶどう酒を作り、それはその地に住む人々が水分を補給するためにも、また日々食事をしたり、喜びを共にするためにも欠かせないものでした。そして旧約聖書においても、イスラエルの民のことを神がその地に植えられたぶどうの木になぞらえています。
 主イエスはご自身はぶどうの木、弟子たちをその枝とされました。そしてそのぶどうの世話をなさる農夫に当たるのが父なる神です。農夫である神は、私たちが豊かに実を結ぶために、多くの準備をし、また世話をして、豊かな実りを期待しておられます。そのために大切なことは、私たちがまことのぶどうの木であるイエスさまにしっかりとつながっていることです。そうすると私たちは豊かによい実を結びますし、またその実はいつまでも残るのです。「つながる」とは「とどまる」とも訳せる言葉です。主とその御言葉のうちにとどまる者には豊かな実が約束されているのです。