ヨハネ8章

イエスは言われた。「私もあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはいけない。」イエスは再び言われた。「私は世の光である。私に従う者は闇の中を歩まず、命の光を持つ。」(11~12)

 イエスさまが人々を教えておられた時、ファリサイ派の人たちが姦淫の現場で捕らえられた女性を引っ張ってきました。そしてイエスさまに問います。モーセの律法によればこのような女は石で打ち殺すようにと命じられているけれども、どうしたらよいか、というのです。これは主イエスに対する罠でした。律法に従って石で打ち殺すようにと答えられたら、死刑はローマ政府にしか許されていないのにそれを命じたと反逆罪でローマに訴えることができますし、石で打ち殺してはならないとおっしゃったら、律法に背く者として裁くことができるでしょう。どちらにしても主イエスは窮地に陥ることになります。
 しかし、主イエスは地面に何かを書いておられました。そして問い続ける彼らに、「あなたがたの中で、罪を犯したことのない者が、まず石を投げるがよい」とおっしゃいました。しかし、誰も彼女に石を投げることはできませんでした。そして主イエスは彼女に罪の赦しを与えてくださったのでした。