ヨハネ1章

言は肉となって、私たちの間に宿った。私たちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。(14)

 この四つ目の福音書は、主イエスの愛された弟子」が、これを読む人たちが主イエスを信じて救われることを願って書きました。伝統的にこれを書いたのは主イエスの十二弟子のひとりのヨハネとされています。ヨハネはその晩年に、若い日に経験した主イエスとの出会い、主イエスが教え、また行われたことを思い起こしながらこの福音書を書いています。まさに、主イエスと出会い、主イエスを信じて歩み出したことによって彼の生涯は全く変わってしまいました。それはヨハネ自身の身に起こったことであると共に、主イエスを信じた多くの人たちの上に起こったことでした。そして、ヨハネは、この福音者を読む人たちにもそのことが起こることを信じているのです。
 主イエスは神のひとり子です。しかし、その神である方が肉体をとり人となってこの世に来てくださいました。そしてこの主イエスを通して、私たちは神を知り、救いにあずかるのです。