ルカ21章

天地は滅びるが、私の言葉は決して滅びない。(33)

 エルサレム神殿はヘロデ大王の時代から建築が進められていて、それはそれは美しい見事な建築物でした。その城壁で使われてた石もとても巨大な切石が用いられていました。そしてエルサレムを訪ねる人たちはその荘厳さに息を飲んだのです。しかし、イエスさまは、それがどんなにすばらしい建物であっても、徹底的に崩されてしまう時が来ると警告されたのでした。そして、この主イエスの言葉から四十年後に、本当にエルサレム神殿はローマによって徹底的に破壊されてしまいます。
 主イエスはエルサレム神殿の破壊だけでなく、世の終わりについても語られます。その日がいつかは分かりません。そしてその日は、単に終末の時というだけでなく、完成の時、主イエスが栄光のうちに再臨される日です。
 目に見えるものはすべて過ぎ去っていきます。目に見えるものに頼り、すがって生きていたら、必ず裏切られます。だから私たちは変わることのない主イエスの言葉にしっかりすがって歩んでいきます。主イエスの言葉は決して滅びませんし、頼る者を裏切らないからです。