ルカ20章

家を建てる者の捨てた石/これが隅の親石となった。(17)

 エルサレムにお着きになったイエスさまを群衆が熱狂的に迎える中で、宗教家たちはその様子を苦々しい思いで見つめていました。そして主イエスのところに悪意をもって近づき、様々な質問を投げかけて、イエスさまから失言を引き出そうとしたのでした。イエスさまはとても優れた知恵の力で彼らに向き合われましたので、質問をした彼らの方がかえって追い詰められてしまったほどです。追い詰められること自体は本来、とても大切なことです。そこで自分を見つめ直し、神を見上げて悔い改め、主イエスを信じればよかったのです。しかし彼らはますます心をかたくなにしていきました。
 そんな彼らの姿を主イエスは「ぶどう園と農夫のたとえ」で語られます。宗教指導者たちは主イエスを殺そうと思っていました。彼らは主イエスがこのたとえを自分たちに宛てて語っておられることを理解しました。彼らはとても優秀でした。けれども彼らは本当に、語られている通りにイエスさまを殺してしまいます。しかし彼らが拒み、捨てた主イエスこそが私たちの救い主なのです。