ルカ17章

主は言われた。「もし、からし種一粒ほどの信仰があるなら、この桑の木に、『根を抜き、海に植われ』と言えば、言うことを聞くであろう。(6)

 使徒たちがイエスさまに「私たちの信仰を増してください」と求めました。これは私たちの願いでもあり、求めでもあろうかと思います。しかし、主イエスは、「からし種一粒ほどの信仰あるなら」とおっしゃいます。信仰の大小が問題ではありません。からし種は、小さいものを表す時に引き合いに出されます。これ以上小さいものなどないだろうというほど小さいものです。これ以上小さかったら信仰ゼロと言って良いと思います。
 しかし問題なのは、信仰の大小や多少ではありません。どんなに小さかったとしても、そこに命があり、本物だったら何も心配はいりません。桑の木も動きます。それでは命のある本物の信仰とは何でしょうか。それは私たちの信仰が本物のお方に向いているということです。どんなに小さな信仰でも、その信仰が主イエスに向いていたら何も心配はいりません。真実である主は私たちの小さな信仰にも応えてくださるからです。