ルカ1章

私の魂は主を崇め、私の霊は救い主である神を喜びたたえます。この卑しい仕え女に目を留めてくださったからです。今から後、いつの世の人も私を幸いな者と言うでしょう。力ある方が私に大いなることをしてくださったからです。(46~49)

 ルカはギリシア人で医者でもありましたが、パウロの伝道旅行にも同行していた人物です。彼は主イエスの生涯について詳しく調べ、ローマの高官であったテオフィロに献呈しました。この福音書には歴史家としてのルカの側面も遺憾なく発揮されています。
 ルカは他の福音書にはない洗礼者ヨハネと主イエスの誕生の物語から書き始めます。主イエスを聖霊によってみごもったマリアは、心から主をあがめています。メシアの母親になるということはマリアにとってただうれしいだけのことではありませんでした。しかし、彼女は主が自分にしてくださったよいこととしてそれを受け止め、自分を「幸いな者」と呼びます。主は私たちひとりひとりの生涯にも大きなことをしてくださいます。私たちも、主が自らに与えてくださっている祝福に心から感謝し、主の御名をあがめ、賛美するお互いでありたいと思います。