マルコ13章

「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたは知らないからである。(33)

 この当時のエルサレムの神殿は、ヘロデ大王が建て始めたもので、非常に美しく、大きなものでした。そしてその神殿の城壁にはとても大きな石が用いられていました。弟子たちはそれを見て、感心し、また驚嘆します。そしてイエスさまにも自分の驚きを共有していただこうと思ったのかもしれません。
 しかし、イエスさまは、そこに積み上がった石も、一つ残らず崩されてしまうとおっしゃったのでした。そしてそのことはこの会話の四十年後に文字通り実現することになります。
 この後のところで、弟子たちの問いに答える形で、エルサレム陥落、そして世の終わりのことについて主イエスは教えられます。イエスさまがここで語っておられる前兆の多くが今、起こっています。私たちは主の再臨が近いことを思います。ただ同時に、その日がいつかは分からないとイエスさまはおっしゃいました。私たちはいつ主がおいでになっても喜んでお迎えできるようにいつも備えていたいと思います。