マルコ11章

だから、言っておく。祈り求めるものはすべて、すでに得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。(24)

 十一章はイエスさまのエルサレム入城の記事から始まります。ここから十六章までが受難週からイースターまでの出来事になります。受難週の日曜日、人々が「ホサナ(どうか、救ってください)」と叫ぶ中、イエスさまはろばの子に乗ってエルサレムに入られます。
 翌日、イエスさまは実のないいちじくの木をごらんになってその木を呪われました。実のないいちじくは、まさに神が期待しておられる実を結ぶことのないイスラエルの姿でもありました。そして火曜日の朝には、そのいちじく木は枯れていました。驚く弟子たちに、イエスさまは、信じて祈り求めるなら、山も海に入るとおっしゃいます。それはまさにどんなに不可能と思えるようなことも、祈る時に、主は成してくださるということです。「祈り求めるものはすべて、すでに得られたと信じなさい」。私たちに与えられている祈るという特権は何とすばらしいものでしょうか。私たちは喜びをもって、大胆に祈り求めたいと思います。