マルコ4章

イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ信仰がないのか。」(39~40)

 神の国のたとえが語られます。主イエスがたとえを用いられたのは人々の理解を助けるためでもありましたが、同時に、たとえ話には信じる心のない人には分からないという特色がありました。神の国は静かにどこかにあるというよりも、私たちのところに到来し、また豊かに成長していくものであることがこれらのたとえからも分かります。神の国の福音は時代を越え、国を超えて広がり、実を結んでいくのです。
 イエスさまは弟子たちを連れてガリラヤ湖の反対側に行こうとされました。しかし、激しい突風が起こって、大きな波が立ち、舟の中までいっぱいになりそうになりました。弟子たちは恐怖におびえます。このまま舟が沈んで死んでしまうかもしれません。けれどもイエスさまは寝ておられました。弟子たちは必死でイエスさまを起こします。主イエスは「静まれ、黙まれ」と命じて嵐を静めてくださいました。主はどんな嵐をも静め、私たちを守ることができるお方です。