マタイ24章

天地は滅びるが、私の言葉は決して滅びない。(25)

 イエスさまが弟子たちと神殿から出て行くとき、弟子たちは、その神殿にイエスさまの注目を向けようとしました。その当時、エルサレムにあった神殿は、ヘロデ大王の時代から建て始めて五十年近くたっていましたが、まだ完成していませんでした。それは見事な神殿で、巨大な石で神殿の城壁は築かれ、また太陽の光を反射して光り輝いたとも言われます。神殿の巨大な石が残らず崩れ落ちる日が来るとおっしゃいました。
 弟子たちは驚いて、いつそんなことが起きるのかと問います。ここでイエスさまが語られたのは、実際に紀元七十年に起こったエルサレム陥落の時のこと、そして世の終わりの日のことです。その日がいつ来るかは明かされていません。ただ、確かにその日は来ます。ですから、目を覚まして、日々忠実に主に仕えて生きることが求められています。
 目に見えるものはやがてすべて過ぎ去っていきます。だからこそ、過ぎ去ることも、滅びることもない主の御言葉に立って生きることが大切です。