マタイ2章

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」(2)

 東の国の博士たちは特別な星の出現を見た時に、神の言葉を思い起こし、世界を救うためにユダヤ人の王としてメシアが来てくださるということを信じて、準備を整え、多くの犠牲を払ってエルサレムにやって来ました。おそらくユダヤ人たちがバビロンに捕囚となっていた時期に、東の国の人々も救い主メシアのことについて聞いたでしょうし、この時代には世界中にユダヤ教の会堂があり、また旧約聖書のギリシャ語訳もできていました。彼らはまさに救い主の誕生を知ることができたのです。
 けれども知っているだけでは十分ではありません。知った彼らは行動を起こします。救い主を拝みに行くという行動です。十分な情報があったわけではありません。しかし、彼らは神の言葉を信じて、行動したのです。そして主はそんな東の国の博士たちを主イエスのもとへと導いてくださいました。私たちも、私たちのために生まれてくださった救い主を心から礼拝しましょう。