ゼカリヤ10章

私は主によって彼らを強め
彼らは主の名によって歩む――主の仰せ。(12)

 イスラエルでは雨季と乾季がはっきりしています。基本的に雨の季節は春と秋です。秋の雨(前の雨)は種まきの前に地を潤す雨です。そして春の雨(後の雨)は収を咲かせます。特に春の雨はそうです。ゼカリヤは「主に雨を求めよ」と言います。主は確かに豊かに雨を与え、豊かな実りを与えてくださいます。
 イスラエルの指導者たちは国を誤らせ、自ら罪を重ねて、国を滅びに導きました。しかし、主はそんなイスラエルをもう一度救ってくださいました。南ユダ王国だけではありません。北王国イスラエルもです。人々は贖われ、世界中から約束の地へと帰って来ます。南ユダ王国の中心はユダ族、北王国の中心はエフライム族(エフライムはヨセフの子)です。主はユダの家もヨセフの家も救い、回復してくださいます。主が彼らを強くしてくださいます。そして、ユダもエフライムも主の名によって歩むようになるのです。