ゼカリヤ2章

娘シオンよ、喜び歌え
今、私は来て
あなたのただ中に住むからだ――主の仰せ。(14)

 エルサレムの町は、バビロンに破壊されて城壁のない町になっていました。外から敵が攻めてきても自分たちを守るものはありません。しかし、主は、ご自身が火の城壁のようになってエルサレムを守ると宣言されます。後に、エルサレムの城壁はネヘミヤらの活躍によって再建されるのですが、エルサレムを守るのは、まさに城壁ではなくて、主ご自身だったのです。
 そして主は、「今、私は来て、あなたのただ中に住む」と宣言されます。エルサレムの祝福、その栄光、その繁栄はまさに、主がその中に住んでおられるということにあったのです。もちろん、天地を創造された主はエルサレムにおさまるようなお方ではありまぜん。しかし、エルサレムにとっての誇り、その一番慕い求めていたのは、主が自分たちのうちに住んでくださるということでした。そして、主は、まさにそのことをエルサレムのために約束してくださったのです。