ハバクク2章

しかし、正しき人はその信仰によって生きる。(4)

 ハバククは主に訴え、主の答えを待ちます。そして主はハバククに答えられました。それは、南ユダ王国への裁きのためにカルデア人たちが用いられたとしても、そのカルデア人に対しても主は裁きを行われる。そのままにしておかれることは決してないということでした。
 バビロン帝国はアッシリア帝国を滅ぼし、世界を支配していました。どんなにバビロンが富み栄えたとしても、多くの国を略奪し、暴虐を働き、巨大な偶像を作って拝み続ける国が栄え続けることはない。主の御手が必ずバビロンの上に下ります。バビロンの滅びが必ず訪れます。
 そして主はハバククに「正しき人は信仰によって生きる」と語られます。後に初代教会の指導者のひとりとなったパウロは、ローマ一章17節で、このハバクク書の言葉を引用して、私たちが信仰によって救われ、信仰によって生きるのだということを語ります。人間的には不可解で納得できないこともたくさんあるかもしれません。しかし、私たちは正しい裁きを行い、救いを与えてくださる主に信頼して生きるのです。