ヨナ2章

主は巨大な魚に命じて、ヨナを呑み込ませたので、ヨナは三日三晩その魚の腹の中にいた。ヨナは魚の腹の中から自らの神である主に祈って、言った。「苦難の中から私が主に呼びかけると、主は答えてくださった・・・」(1~3)

 嵐に巻き込まれた船の中で、ヨナはその嵐が主から逃げようとしていた自分に対する神のメッセージであることをすぐに悟りました。彼は海の中に投げこまれます。しかし、主はなおもヨナを憐れみ、大きな魚を用意して彼を呑み込ませられました。ヨナも死を覚悟していたでしょうから、魚にまるごと呑み込まれたということに気づいてびっくりしたことでしょう。ヨナはその魚の腹の中で主に祈ったのでした。
 このヨナの祈りは、悔い改めの祈りであり、主に対する感謝の祈りであり、また救いを求める祈り、主に対する誓いの祈りでもありました。そして、主はヨナの祈りを聞き入れ、ヨナが陸地に吐き出されるようにされたのでした。まさに奇跡の生還です。
 自分の罪が自覚できた時に、すぐに素直になって悔い改めるのはとても大切なことです。しかし、ヨナの悔い改めがとても表面的なものであったことはこの後の、ヨナの姿で明らかになっていきます。