アモス9章

その日には
私はダビデの倒れた仮庵を起こし
その破れを修復し、廃虚を復興させて
昔の日のように建て直す。(11)

 イスラエルの民はエジプトから救い出されて約束の地に導き入れられました。しかし、その主の民が、罪を犯し続け、主に背き続けて、滅びようとしていました。それなのに、人々は裁きは臨むことがないとうそぶき、罪を犯し続けています。主は「これではあなたがたは私にとって、エジプトの人々と何も変わらないではないか」と言われます。主に救われた、主の聖なる民は、カナンの地の住民やペリシテ人と同じではいけないのです。イスラエルの民には違う歩みが求められていました。
 しかし、同時にそのようなイスラエルにも回復の時が備えられていました。破れが修復され、廃墟が復興され、町が建て直される日が来るのです。イスラエルの捕らわれ人が帰り、その繁栄が回復される日が来ます。とことん罪を犯して滅びてしまう民が、再び主の憐れみと、その御真実のゆえに回復される日が来ます。アモスは救いを回復を臨み見ながらこの預言を締めくくるのです。