ホセア8章

イスラエルはその造り主を忘れ、宮殿を建て連ねた。
ユダは城壁に囲まれた町を多く築いた。
私はそれらの町に火を放ち
火は城郭をなめ尽くす。(14)

 北イスラエル王国の王も高官たちも、主が立てられたものではありませんでした。そして、彼らは自分たちの銀や金で偶像を作り、それを拝みました。北イスラエル王国には多くの祭壇が築かれ、ささげものが献げられましたが、それは主が喜ばれるものではありませんでした。
 イスラエルの王たちは自らの権勢を誇るために、多くの宮殿を建て、また拡張していきました。また南ユダ王国では堅固な城壁をもった町々を次々に築いていきました。高くそびえる城壁で町を囲んでいたら、どんな敵が来ても大丈夫と考えたのです。確かに、それらのことはその時代の常識だったのでしょう。しかし、ホセアは、どんなに立派な宮殿を建て、また堅固な城壁で町を囲んだとしても、それは崩され、焼かれてしまうと語ります。イスラエルの民が忘れてはならなかったのは、本当にすがるべきなのは、自分たちを創造し、救ってくださった主だということだったのです。