ホセア1章

主がホセアに語られた初め。主はホセアに言われた。
「行って、淫行の女をめとり、淫行の子らを引き取れ。この地は甚だしく淫行にまみれ主に背いているからである。」(2)

 ホセアはサマリアがアッシリアに滅ぼされる直前の時代に、北イスラエル王国で活躍し、主の言葉を語りました。ホセアは単に主の言葉を口で語っただけでなく、自らの家庭生活を通して、主の言葉を人々に見せていったとも言えます。
 主はホセアに淫行の女と結婚するように命じられます。ホセアは主に従ってゴメルと結婚し、子どもたちが生まれます。最初の男の子はイズレエルと名づけられます。ここには、あなたは「イスラエル」ではなく、「イズレエル」だ、という語呂合わせもあるとされます。イズレエルはとても肥沃な地でしたが、アハブの家に主の裁きが下った場所としても知られています。第二子は女の子「ロ・ルハマ(「憐れまない」の意)、第三子は男の子で「ロ・アンミ」(「私の民ではない」の意)と名づけられます。下の二人の子の父親はホセアではなかっただろうとされています。ホセアは、主に対するイスラエルの裏切りの痛みを身をもって体験するのです。