ダニエル6章

ダニエルは穴から引き出されたが、彼には何の害も認められなかった。自分の神を信頼していたからである。(24)

 バビロンの後を継いだメディア帝国のダレイオス王はダニエルを信頼して、六二人の総督の上に立つ三人の大臣の一人にし、三人の大臣の中でもダニエルを取り上げて、全国を治めさせたのでした。そのようなダニエルを妬む人々は、何とかダニエルの欠点を探し出そうとします。大抵の人は少し叩くといろいろなホコリが出てくるものです。しかしダニエルには何の落ち度や罪も見出すことはできませんでした。ダニエルをおとしめようとする人々は、ダニエルの信仰に目をつけます。そして、王に取り入って、王以外の誰にも、祈ったりお願いしたりしてはいけないという法律を作らせ、背いた者はライオンの穴に投げ込むという罰則まで作ります。
 ダニエルは明らかにダニエルをターゲットにした法律が作られたことに気づいたはずです。しかし、ダニエルはその日もエルサレムに向かった窓を開けて、神に感謝をささげたのでした。ダニエルは捕らえられ、ライオンの穴に投げこまれました。しかし、彼は無事でした。彼が神に信頼していたからです。