ダニエル5章

あなたはこれらすべてを知っていながら、心を低くなさいませんでした。それどころか、天の主に対して高ぶり・・・あなたの命をその手中に置き、あなたのすべての道をつかさどっておられる神をあなたは崇めようとはなさいませんでした。(22~23)

 ネブカドネツァルの子ペルシャツァルの時代になると、ダニエルは父ネブカドネツァルの時代ほどは王に重用されなかったようです。ペルシャツァル王は貴族たちを千人集めて、盛大な宴会を催しました。そして、気持ちが大きくなった王は、父ネブカドネツァルがエルサレムから持ってきた主の宮の祭具を持ってきて、それでぶどう酒を飲み、また木や石、金属などで造った神々をほめたたえたのでした。
 その時、突然指が現れて、王宮の白壁に文字を書きました。指は消えましたが、書かれた文字がその壁に残っています。恐怖におびえた王は賢者たちを呼び集めますが、誰もその文字を読むことはできませんでした。最後にダニエルが呼び出されます。ダニエルは神に知恵を与えられて、その文字を読み、意味を解き明かしました。それはペルシャツァルに対する神の裁きの宣告でした。おごり高ぶり、主を恐れることをしなかったペルシャツァル王はその夜の内に殺され、バビロンは滅んでしまったのでした。