エゼキエル43章

主の栄光は東に向いている門を通って神殿に入った。霊が私を引き上げ、私を内庭に連れて行った。すると、主の栄光が神殿を満たしていた。(4~5)

 エゼキエルが前回、幻を見る中でエルサレムに行った時、彼は主の栄光が聖所から出て、神殿の門から外に出て、神殿の東側の山にとどまるという状景を見ました。主の宮にとって、どんなにそれが絢爛豪華で巨大なものであったとしても、主がそこにおられなかったら、それはただの入れものに過ぎません。しかし、イスラエルが主に背き続けたために、主の栄光がエルサレムを去ったのです。
 この四三章の幻を見たときには、すでにエルサレムは廃墟になっています。しかし、この二度目の幻の中で、エゼキエルはそこに廃墟となったはずの神殿があり、また、その神殿に主の栄光が入っていき、神殿を満たす様子を見ます。どんな回復にまさって、この主の栄光が神殿に帰ってくるということは、大きな回復のメッセージです。主は決して、エルサレムを全く見捨ててはおられなかったのです。