エゼキエル9章

主は彼に言われた。「町のただ中、エルサレムの中を行き巡り、そこで行われているすべての忌むべきことについて嘆き呻く人々の額にしるしを付けよ。(4)

 エルサレムに非常に厳しい滅びと破壊が迫っていました。殺される者たちが町にも神殿にも満ちようとしていました。しかし同時に、エルサレムには、人々の罪や邪悪を嘆きうめく人々がいました。多くの人たちが偶像礼拝にふけり、罪を犯し続けている中で、深い嘆きと悲しみを抱いている人たちがいたのです。
 人々の心が主から離れ、また、お互いに欺き合うような日々を送っている。そして、そのようなとても乱れて飽海満ちたエルサレムにあって、主の御思いを自分の思いのようにして、悲しむ人たちがいました。私たちはどうでしょうか。人々が主から遠く離れて生きている。そのような中で、心を痛め、涙を流しながら主の御前に近づくお互いでありたいと思います。
 滅びが迫っていました。しかし、そのような中で、主思いを自分の思いとする人々にはしるしがつけられて、迫り来る滅びの中にあっても守られたのでした。