エレミヤ45章

しかし、あなたがどこへ行っても、あなたの命を戦利品としてあなたに与える。(4)

 パルクはエレミヤと共に行動し、エレミヤが預言する時に、エレミヤが主から聞いて語る御言葉を書き記しました。しかし、エレミヤがそうだったように、エレミヤの助手のようにして仕えたバルクもまた人々から疎まれました。バルクが与えられた使命に生きる中で、彼は時に叫びます。「ああ、災いだ。主は私の痛みに悲しみを加えられた。私は嘆きで疲れ果て、安らぎを得ない。」 バルクの働きもとても厳しくつらいものでした。そして、エレミヤとバルクがどれだけ主の言葉をまっすぐに語っても、人々は笑い、心をかたくなにし、受け入れようとしませんでしたし、かえって彼らを憎み、危害を加えようとさえしたのです。全く割に合わない働きのように思えます。
 しかし、主はバルクのことも見ておられました。バルクの願いはイスラエルが滅びないで済むことだったかもしれません。その願いはかないませんでしたが、主の御前に忠実に歩んだバルクに主は「あなたの命を戦利品として与える」と約束してくださったのでした。